いろのはなし


実はセキセイインコの青色は青い色素があるからではなく、構造色と呼ばれる現象で青く見えているだけです。(水に濡れると黒っぽく見える場合があるのはこのため。健康な羽は水をはじくのでこの現象は見られない。)
黄色の色素は持っていて、緑は色素と構造色の混色(結合色という)です。

まとめ
色素:黒と黄色
構造色:青

緑の個体は、セキセイインコが本来持っている色素と構造色を持っている。
青は黄色の色素が無い個体。黄色と白の個体はアルビノ※です。
※アルビノ=黒色のメラニンを生成できない固体。黄色の色素だけ残っている個体はルチノーと呼ばれる。
ちなみに、アルビノは網膜の外側に位置する脈絡膜(暗幕の役割をする)の色素も無いので目が赤い(血液の色が見えている)。(まれに目だけ黒い(色素がある)「ブラックアイ」と呼ばれる個体もいる。でも、定義からすると・・・?)

鳥の赤目遺伝子は「イノ」と呼ばれ、アルビノとルチノーは、それぞれラテン語の「白の」(albus:アルバス)と「黄色の」(luteus:ルテウス)にイノを組み合わせたもの。
アルバス + イノ = アルビノ
ルテウス + イノ = ルチノー

アルビノ

よくインコの抜けた羽を集めている人はいますが、構造上青は退色しにくいので、アクセサリーなどに利用するにはむいてます。(動物病院でこの話で盛り上がって、院長先生が体重測定を忘れそうになった(^^;))

アクセサリーを作ってみようかなと、UVレジンとかは買ってあるんだけど。いつになるやら・・・。

余談

そらちゃんの色が、色素によるものではないと言うことを娘に言うと、

娘 「じゃあ、真っ暗な中で見たら黒いの?」
私 「真っ暗だったら光が無い状態だから見えないね。」
(一般的に「色」は反射光など、物体にあたった光が跳ね返ったものを見るので、そもそもその「光」が無ければ見えない。)

娘 「赤外線とかで見たら?」
私 「赤外線は単一光だから色は見えないね。」
(赤外線カメラの映像を見たことがあると思います。一色の光なので濃淡しか表現できません。)

まあ、いろんな条件の場合を考えるのは良い事なんだけど・・・。もう少し考えようね。(^^;)

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