情報の乏しい、中華製 ヤマハ i8 115 を購入しましたので、簡単なレビューと購入前に自分で探せなかったスペック等を、備忘の意味も含めて記しておきます。(長いので記事を分けました)
i8 115 とは、ジャンルは「タイカブ」と呼ばれるホンダのスーパーカブが東南アジアで独自に進化した、見た目スクーターのようなスタイリッシュなカブです。
ただし、これはヤマハなのでメイトの系列ですが、まあジャンルということで。
ちなみにこのジャンルはどれも国内ではメーカーが正式に販売していなくて、すべて「輸入車」となります。
※国内で製造していないので、「逆輸入車」ではない。
TVなどでの東南アジアの映像の中で、現地のバイクが「気になった」という方は簡単な記事ですがご覧ください。
中華製の「輸入車」であるi8を購入するということは、メリット・デメリットなど色々あります。
購入する・しないの判断材料になりましたら幸いです。
・はじめに なぜ私が原付二種(125ccクラス)を購入することになったのか
バイク屋で原付(50cc)整備の際代車で(その時はスクーターでしたが)125を借り、やはり排気量の余裕と2段階右折や30kmの速度制限を気にしないで済むことの心の大きな余裕が一番の要因です。(当初は安価な中古の購入を考えていたのですが。)
原付二種なら任意保険も、台数制限のないファミリーバイク特約で費用が発生しないし、自賠責も5年を契約すれば1年あたり3,398円(2019/6現在)。税金も安いし燃費もいい。
最初の購入費用と置き場所の問題さえクリアすれば、問題はない。
(後述となりますが、これが大問題なんですけど。)
・i8を選ぶまでの紆余曲折
まず、原付(50cc)があり、今回は「増車」です。
なぜ「買い替え」ではないかというと、通勤に市営の駐輪場を利用していて、そこが50ccオンリーの制約があるからです。
「民間の駐輪場を借りればいいじゃん」と思うかもしれませんが、市営の駐輪場の料金は、
年 3,000円 です。
月じゃないですよ。「年」です!
民間の駐輪場を借りれば、安くても月にこれ以上はかかります。
民間が月3,000円だとしても、年間の差額は33,000円。
安価なバイクなら数年で元が取れます。
(ちなみに今回5年の自賠責に加入しても、合計約16.5万円ほど。5年で元が取れます。)
機種選定に際し、やはり予算はネックになります。
前述のように民間の駐輪場を借りるのを考えれば、差額は大きいが、なにしろ「先立つものがない」。
国産のバイクだと軒並み30万を超える価格。一番安価なアドレス110でも、乗り出し(諸費用込み)で20万を超える。
必然的に一番最初は「中古車は?」となったわけだが、行きつけのバイク屋曰く、
「125はみんな買ったら手放さない。だから中古はボロボロなのばっかりなので、悪いことは言わないから新車にしたほうが良い。」
とのこと。
まあ、自分も同じような思いなので納得・・・。出来ないよねぇ。
だって欲しいんだもん。
どいうことで、ネットで検索すると、なんと10万前後の新車があるじゃない!
なんで?と思いよくよく見ると、安いのはみんなアジア圏製造の「輸入車」。
やっぱり輸入車じゃ何かあった時、部品の供給とか不安があるよねぇ・・・。
と思っていたのですが、何度も見ているうち、国産のスクーターと少し違うデザインにだんだん惹かれていきました。
この頃には、通勤には今までの原付を使うんだから、「たとえ修理で時間がかかっても困ることは無い。」
と思うようになってきました。
そうなると心のタガが外れたので、検討するのは「輸入車」ばかり。
安めの国産スクーターを買っても、同じようなのを2台持っていたんじゃ、「どんだけスクーターが好きなんだよ!」って感じで面白くないよねと。
最初に目を付けたのは、インドホンダの NAVI 110
兄弟車の CLIQ 110 も気になります。
こっちのほうが安いし。
さて、現実的に「購入」がちらついてくると、バイクとしては安価でも、安い買い物ではないため、その他の条件も真剣に考慮するようになる。
まず、「どこに置く?」という難題です。
金額も問題ですが、この条件も非常に重要です。
置けなければ話になりません。
置き場所の最重要候補は、「車の後ろ」のスペースです。
理想としては、スリムな車体で車の脇を通って、車の後ろに置く。
実はこれが難題です。
我が家は一戸建で、駐車場は2.5m×5.5mほど。
そこに5ナンバーフルサイズの車がとまります。
計算上は横(脇)80cm 後ろ80cm 開いていることになります。
でも実際は車を道路にピッタリつらいちは嫌だし、横もやはり10cmは開ける。(5cmくらいの時が多いが)
となると、開いている寸法は横70cm。後ろ(置き場所)70cm となります。
さあ!これでだいぶ絞られてきます!(悲しい)
現在乗っているのは スズキ・レッツ(全長 / 全幅 : 1,660mm / 615mm)
これだと車の横を通って一番後ろ(車の後ろではない)まで楽に移動できます。
現実的な幅はミラーまでの幅です。
以前乗っていたホンダ・トゥデイ(全長 / 全幅 : 1,695mm / 650mm)では、ミラーが車に当たって入れにくいので、泣く泣く左のミラーを外して乗ってました。(50ccでは左のミラーを外しても違法ではない)
トゥデイとレッツでは、寸法上は35mmの差ですが、トゥデイのほうがミラーの張り出しが大きく、レッツは車体寸法と合わせて10cmは横幅が狭くなりました。(ミラーを左右両方付けた場合)
さぁ~て。
ここまでで、「そんな条件に合うバイクないじゃん!」と思う方もいらっしゃるでしょう。
まあ、気持ちは「欲しい」に全力傾いてますので止められません。
さて、それでは全力で検討です。
車体の全幅はハンドルバーの端から端までです。
まず全幅70cm以上はその時点で却下です。
ここでNAVIは振り落とされました。(全幅 748mm)
気持ちはかなりCLIQに向いていました。
安いし。
自分で整備はできないので、ネット通販は不可。
近くの取扱店を探すと、常に(とまではいかないらしいが)在庫販売しているのはSOXのみ。
家から行けるかなぁという範囲にはSOXが4店舗あります。
SOXのページで輸入車を価格順で車体寸法を見ていくと、今まで検討してなかったi8の全幅が狭い(660mm)ことに気が付きます。
CLIQ(10.9万円)より1万円高いが、ギア付きだし実際の幅もスリムそう。
でも中国製かぁ・・・。(まあインドも大差ないかもしれないが)
ちょっと迷っていたので、家族に聞いてみる。
CLIQとi8を見せて。「どっちが良い?」
「ん~・・・。こっち!」(妻)
i8のほうが好みだそうです。
そんなこんなで、現物を見て実際に幅の狭いほう。とめやすいほうにしようと決めました。
一番近いSOXは客が来ても従業員は声をかけてこない(二度寄りましたが)ので、次に近い店に行こうかと。
(こちらのほうが Google map の口コミでも評価が高い)
さて、二番目に近いSOXに来ました。
ここは普通のバイク屋のようなレイアウト。
バイクを見てると店員から声をかけられました。
実際にCLIQとi8を見ると、CLIQは車体の幅が広いので、全幅以上にこれはきついかな・・・と。(うちの特殊条件下での話です)
そんな訳で気持ちはi8に固まり、店員にi8のことを聞きます。
やはり、国産車と同じ気持ちで来られるとクレームになるからでしょうか、輸入車のデメリットを色々話してきます。
(部品の入荷が遅いときがあります。国産と比べて部品が高いことがありますetc.)
まあ、それは承知の上と。普段通勤で使わないので修理に時間がかかっても支障がないことを告げると、安心した様子でした。
元々「形あるものは壊れる」と思ってるので、そこら辺は一般の人より理解があります。
その店舗では1年で27,000km走行した猛者もいるとのこと。(実際その車両が入庫してました)
これも購入の気持ちの後押しにはなりました。
それで、結局i8の黒を注文しました。