鳥の健康診断の重要性について

みなさんはセキセイインコを健康診断に連れて行ったことはありますか?

昭和の時代の常識だと、
鳥は基本病院に連れて行ったりしない。
ましてや健康診断なんて。(具合も悪くないのに)
という考え方でした。

現在でも何通りかの考え方があります。

1)鳥はすぐ死ぬから病院には連れて行かない。(昭和の常識)
2)具合が悪くなった時に連れて行く。(健康診断には行かない)
3)お迎えしたときに、病気がないか一度だけ連れて行く。何もなければその後は健康診断はしない。
4)健康でも定期的に健康診断に連れて行く。

当然ながら正解は4)ですよね。
2・3の方も多分にいらっしゃるとは思いますが、なぜいけないのでしょうか?

普通、人でも具合が悪くなった時しか病院に行きませんよね。

実は本来はこれが間違っているんです。(人でも)

なぜかというと、いきなり具合が悪くなった時に行っても、
「通常の状態」がどうだかわからないので、「正確な判断(診断)ができない。」

ということです。
正常な時期に健康診断に行って、健康な時のデータをカルテに記載しておけば、具合が悪くなった時に参考になります。
(緊急性があるかないかの判断材料にもなります。例えば体重が30gになったとして、通常時34gのインコと38gのインコでは重篤度が全く違います。通常34gの子だと少しやせたかな?通常38gの子だと激やせなので要注意ですね。)
※ちなみにNPO法人TSUBASAでは、平均体重から10%減でミーティング。20%減で即病院。というルールだそうです。

これは人についても言えます。最近「かかりつけ医」の重要性が叫ばれているのはそのためです。

人でさえそうなのですから、人より寿命の短い鳥ではもっと重要になります。
幼鳥期・若鳥期・成鳥期・老鳥期。
体重も体調も違ってくるでしょう。人よりも時間に対する変化は激しいのです。

セキセイインコの寿命を15年。人の寿命を80年と仮定してみると、インコにとっての1年は人の5.3年です。

例えば1年健康診断に行かなかったとすると、人換算で5年以上健康診断をしていないことになります。
人では務めている場合、労働安全衛生法により労働者に対し年1回以上の健康診断を行うよう、雇用主に対して義務付けられています。
なのにインコには?ってことです。

上記は計算しやすいようにした設定ですが、実際の鳥の年齢の取り方(老化)は人と同じようにはいかず、若い時は早い(成長が早い)ので、セキセイインコでは1歳で人の10数歳。2歳では人の青年同様と言われています。(年を取ってくると、1年あたりの相当数が若いうちより少なくなります)

若いときは頻繁に、年をとっても定期的に健康診断に連れて行きましょう。

健康診断だけだと2000~3000円台くらいが相場だと思います。
健康診断時の糞便チェックなどの種類(検査項目)によっても値段は変わります。
ちゃんとしたところは、何をするといくらとか値段も明記されていますので、具合が悪くなってからの飛び込み診療より、金銭面での安心度も違います。

また、治療方針などは獣医師によっても考え方が違い、積極的に治療するタイプや、鳥の負担を考え、あまり負担が大きい治療はしないタイプなど様々です。
どちらも一長一短ですので、健康なうちに健康診断で何か所かの病院に目星をつけておきましょう。
(健康診断時に病気になった時の治療方針などを聞いておけば、いざというときに「こんなはずじゃなかった」なんてことも防げます。)
口コミサイトなどで、良い評価と悪い評価が極端な場合、この「方針の違い」に起因することも多いのではないかと思います。
医師の側と飼主側で、「どうしたほうが良い」という考え方がずれていると、「あそこは最悪!」みたいになることも多いです。
健康診断で医師と飼主(あなた)の相性を測っておけば、いざってときも安心ですよね。

初めて行った病院では、ソノウ検査は出来るか、遺伝子検査は出来るか、等問い合わせて、医師のスキルを確認しましょう。
※遺伝子検査は外部に委託しているところもありますが、「つて」が無いとそれもできませんので。
遺伝子検査をする際の血液の採取方法についても、注射で採取するところと、爪を切って採取するところとあります。鳥に対する負担の考えはそれぞれなので、自分の考えと合うかも検討してください。
鳥をつかむ方法も、鳥に負担の少ないつかみ方は、経験のない方が普通に考えているつかみ方とは違います。人差し指と中指の間から鳥の首を出すのが、一番鳥に負担が少ないとのこと。
(セキセイインコ等、小型の場合です)
複数の獣医師がいる病院の場合、どちらかは鳥の診察に慣れてて、もう片方はあやしい・・・というケースもあります。
有名な鳥の病院でも、実際行ったら「ちょっと・・・って感じだった」という話を聞いたこともあります。必ず自分の目で確認しましょう。

これは鳥の医療の未来にかかわることです。
我々が鳥を病院に連れて行くということは、「鳥を診察できることは利益につながる」ということで、病院に鳥を連れて行く人が増えれば、鳥を診れる獣医師が増える。
という、経済的に自然な循環ができます。
今は犬猫の方が圧倒的に多いので、動物病院はそれだけで食べていけるのだろうが、「鳥はもうかる」となれば鳥を診られる獣医師も増えていくと思います。
医師を育てるのも私たち次第です。健康診断はその第一歩なのでぜひ行きましょう。

大事な家族の為に。

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